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エピソード

表現太郎とメンバーの出会いについて。

その1(熊沢洋子の巻)

一番古いのはバイオリンの熊沢洋子である。彼女が学生の頃、ネガポジのオヤジとして

サークルのバンドをPAをやったことに始まる。その一年後アイリシュパブFieldのご主人弾き語りの

ファンタ爺さんの肩にちょこんととまってやってきてバイオリンを弾く。受けた。

その後、まだ表現太郎はこの世にはおらず、山崎ゴローとして初共演。

ただそれはムーンライダーズのコピーだったので単純に楽しむ。

それから時は流れ、干支が一回りして表現太郎バンドを立ち上げようとした時、

クラシックでもない南米でもないオールドタイムでもないカントリー、アイリッシュでもない

熊沢のスタイルがどうしても必要となり、ドキドキでメールをする。

「ちょっと話があるし、いつなら電話できる?」と。

受けた方にしたら溜まったもんやない。ネガポジのオヤジになにを言われるのやろうと…

結局電話で話が出来たのが引きずって3〜4日後のこと。その間鬱陶しかっただろうな。ごめんなさい。

ドキドキでその旨をコーナンの駐車場で伝える。

なんと、即答オッケー。表現太郎のライブを何回かみてもらっていたし話はトントン拍子で進む。

2016年のはじめのことだった。その半年後、表現太郎とデュオでライブをやり

(対バンは野村のいるミックスナッツハウス)バンドよろしくーとなり合流した。

Kuma変身前.jpg

その2(野村ヒロシの巻)

二番目に古くから知ってるのは彼だ。

ネガポジ出演バンドの中では屈指の個性派集団ソラネコで舞台演出や紙芝居の絵を担当しながら

チンドン太鼓のようなものを叩いている彼に興味をそそる。2003年〜2008年ぐらいのことであろうか。

だがこの当時の彼は今のような人格者ではなく、

芸術家を全面に出すとっつきにくい印象の人物であった。

故に、表現太郎で対バンもしたし、毎回ソラネコのPAをやっているのにも関わらず

喋った記憶はほとんどない。

いよいよ表現太郎のバンド青写真を書き始めた2015年、

あのフェリーニの映画に出てきそうなキャラクターは絶対必要。

と思い、思い切って連絡。熱い胸の内を伝えるもこれまた即答。

バンドが具体的に動き出した瞬間であった。

Nomura変身前2.jpg

その3(柴田ヒロユキの巻)

第三番目の男、降臨。

自分の表現活動に夢中になりネガポジの実権を若い者に任せ始めた2012年頃から、

出演バンドの中でも「風の又サニー」が面白いという噂が巷の間で飛び交っていた。

一度見なくてはと、ある日ネガポジに覗きに行く。

なるほど、旅の香りがするバンドだ…おっと、あのチューバ吹きは何者ぞ!?

しばし忘れていたギルエバンスの香りがするではないか。

(と思ったのは後々ジャコパスをチューバでコピーしていた

からだということが判明したが)過去、表現太郎が打ち込みと一緒にソロ活動をやっていた頃、

ベーストラックの音色は8割型チューバの音色を使っていたほどアイラブチューバなのであった。

ブラスバンドのチューバは好きじゃないが、この不良っぽい、

ヨーロッパナイズされたチューバラインに耳が行き、他の音が聞こえなくなった。

こいつとなら念願のバンドがやれるかも!!と声をかける。

ただ、声をかけた時はまだ他のユニットも忙しく動き出すのはちょっと後になる…と、

作ったデモ音源を渡し、聞いておいてくれという感じであった。

そこから寝かす寝かす1年半ぐらいか?…もう忘れちゃったかな?と再アプローチ。

彼は待っていてくれたのである。

ついに機が熟し、すでにオッケーをとっていた野村と三人で音を出すことになった。

2015年の夏のことである。

Shibata変身前.jpg

その4(和田大樹の巻)

さらにバンドは上昇気流。

4人の結束は硬く1stCDも出し、バンドルールも決まり東京ツアーも安定してきた2017年の冬、

大好きなバンドHAPPLEとの対バンが私の故郷でもある奥沢のスタジオで行われた。

本番前、スタジオの待合で緊張の趣で反復練習を繰り返すHAPPLEのメンバー和田大樹。

真面目なやつだなー、もしくは音楽バカ。そしてギターとは別にもう一つ謎の楽器。

どんな感じなんだろう…と本番を期待。正直感想が言えないくらいのフィーチャリングであった。

終わってからの打ち上げバーミャン(バーミャンの会合)。みんなのリクエストに答えてもう一回組み立てる大樹。

丁度バイオリンの熊沢がなかなか東京遠征には参加出来ないためそのパートを弾いてくれる現地ミュージシャン

を探していた矢先、このまっすぐでキラキラ輝くオンド・マルトノ大樹に白羽の矢を立ててみたのである。

(正直この時点ではバイオリンメロをコピーして弾いてくれたら嬉しいレベルでの誘いであった)

このハードルも即答オッケー。

我々5人は選ばれるべくして選ばれたメンバーであったのである。

今、2ndCD製作中であるが大樹は当初の期待を嬉しく大いに裏切り、トリックモンドメンバーとして

無くてはならぬメンバーとして日々成長中である。

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